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注意すべき受動態

by以外を用いる受動態について解説します。

受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」、意味は「〜される」です。

そして、受動態の文で動作主は、通常以下のようにby「〜によって」の後ろに置いて表します。

She is liked by everyone. 「彼女は、みんなに(よって)好かれています。」

この文では、動作を受けているのはShe「彼女」、動作を行っている動作主はeveryone「みんな」です。

ところが、know「知っている」やcover「覆っている」など限られた動詞の受動態の時にby以外を用います。

実際に、knowを用いた以下の文を受動態に書き換えてみましょう。

Everyone knows her. 「みんなが、彼女のことを知っています。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

She is known to everyone. 「彼女は、みんなに知られています。」

動作主は同じくeveryone「みんな」なので、普通に考えると受動態の文ではby everyone「みんなに(よって)」という形になりそうです。

ところが、be knownという受動態の後ろではby everyoneではなく、to everyoneというようにtoを用いて動作主を表します。

もう1つ、coverを用いた以下の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

Snow covered the ground. 「雪が、地面を覆っていた。」

この能動態の文を受動態に書き換えると、以下のようになります。

The ground was covered with snow.
「地面は、雪に(よって)覆われていた。」

この文でも「雪に(よって)」を表す時に、by snowではなく、be coveredの後ろなのでwith snowというようにwithを用いて動作主を表します。

理屈を理解した方が覚えやすいと思い詳しく解説しましたが、これらはbe known to「〜に知られている」やbe covered with「〜で覆われている」という動詞と前置詞の組み合わせを熟語として暗記しておくようにしましょう。

その他by以外を用いる受動態には、以下のようなものがあります。

1.be filled with 「〜で(によって)満たされている」「〜でいっぱいです」

The glass is filled with water. 「そのグラスは、水で満たされています。」

2.be caught in 「(雨などに)降られる」

I was caught in shower yesterday. 「私は、昨日にわか雨に降られました。」
by以外を用いる受動態のbe made of「〜でできている」とbe made from「〜から作られている」の違いについて解説します。

受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」、意味は「〜される」です。

受動態の文では、以下のように動作を受ける人や物が主語になります。

She is liked by everyone. 「彼女は、みんなに好かれています。」

そして、通常動作主はby「〜によって」の後ろに置いて表します。

この場合、動作を受けているのはShe「彼女」で、動作を行っているのはeveryone「みんな」です。

ところが、以下のようにknow「知っている」やcover「覆っている」などの受動態の文では、by以外を用いて動作主を表します。

She is known to everyone. 「彼女は、みんなに知られています。」

The ground was covered with snow. 「地面は、雪によって覆われていた。」

そして、このようなby以外を用いる受動態野中で、使い方に注意しなければならないものがあります。

それは、be made of「〜でできている(作られている)」とbe made from「〜から作られている」です。

実際に、以下の受動態の文をみてみましょう。

The desk is made of wood. 「その机は、木でできている。」

Wine is made from grapes. 「ワインは、ぶどうから作られている。」

ただし、この場合、of, fromの後ろの名詞は動作主を表しているという訳ではありません。

そして、be made ofとbe made fromは同じような意味なので、一見以下のように書くこともできそうですが、これらは間違いです。

× The desk is made from wood. 「その机は、木から作られている。」

× Wine is made of grapes. 「ワインは、ぶどうでできている。」

ofの後ろには「何でできているか」見た目で分かるもの(材料)、fromの後ろには「何から作られているか」見た目で分からないもの(原料)が置かれます。

そして、上の文だと机は木でできていると見た目で分かり、下の文だとワインはぶどうから作られていると見た目で分かりません。

ワインがぶどうから作られているといことは、知識では分かっていますが見た目では分かりません。

よって、正しくは以下のようになります。

The desk is made of wood. 「その机は、木でできている。」

Wine is made from grapes. 「ワインは、ぶどうから作られている。」

また、be made inだと「〜で作られる(〜製です)」という意味になります。

This computer is made in Japan. 「このコンピューターは、日本製です。」

よく、洋服などにmade in Japanなどと書かれているのは、この受動態の1部分が用いられているためです。
能動態の意味を持つ受動態について解説します。

受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」、意味は「〜される」です。

ところが、受動態の「be動詞 + 過去分詞」形で、「〜する」や「〜している」というように能動態のように訳す場合があります。

それは、surprise「驚かせる」やsatisfy「満足させる」というような、本来のの意味が「〜する」ではなく「〜させる」といような動詞の受動態の場合です。

実際に、surprise「驚かせる」を用いた以下の能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

The news surprised us. 「その知らせは、私達を驚かせた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

We were surprised at the news. 「私達は、その知らせに驚かされた。」

そして、「私達は、その知らせに驚かされた。」は「私達は、その知らせに驚いた。」と同じ意味で、むしろ後者の方が自然です。

よって、be surprised atは「be動詞 + 過去分詞」という受動態の形ですが、「〜に驚く」と能動態のように訳します。

また、この場合「〜に(よって)」を表すためにbyではなく、atを用いている点にも注意しましょう。

surprise自体が「驚く」ではなく、「驚かせる」と言う意味を持っているのでこのようなことが起こります。

もう1つ、satisfy「満足させる」を用いた以下の能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

The result satisfied them. 「その結果は、彼らを満足させた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

They were satisfied with the result.
「彼らは、その結果に満足しました。」

厳密には「彼らは、その結果に満足させられた。」という訳になりますが、「彼らは、その結果に満足しました。」と訳した方が自然です。

よって、be satisfied withは「be動詞 + 過去分詞」と受動態の形をとっていますが、「〜に満足する」というように能動態の意味になります。

また、この場合、動作主「〜に(よって)」はbyではなくwithで表します。

その他能動態の意味を持つ受動態には、以下のようなものがあります。

1.be interested in 「〜に興味を持つ」

The book interests them. 「その本は、彼らに興味を持たせる。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

They are interested in the book.
「彼らは、その映画に興味を持っている。」

are interestedをそのまま訳すと「興味を持たされる」となりますが、普通はそのように言わないので「興味を持っている」と訳します。

2.be excited aboutで「〜に興奮する」

The movie excited me. 「その映画は、私を興奮させた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

I was excited about the movie. 「私は、その映画に興奮した。」

was excitedをそのまま訳すと「興奮させられた」となりますが、普通はそのように言わないので「興奮した」と訳します。

3.be pleased with 「〜に喜んでいる」

He is pleased with his marriage. 「彼は、結婚することを喜んでいる。」

4.be worried about 「〜を心配している」

She is worried about her son.
「彼女は、彼女の息子のことを心配している。」

5.be shocked at 「〜にショックを受ける」

They were shocked at the news.
「彼らは、そのニュースにショックを受けた。」

6.be disappointed at 「〜に失望する(がっかりする)」

I was disappointed at the result. 「私は、その結果にがっかりした。」
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