原形不定詞
使役動詞の後ろで用いられる原形不定詞について解説します。
不定詞の形は、「to + 動詞の原形」ですが、原形不定詞とはtoの付かない不定詞です。つまり、原形不定詞とは動詞の原形ということです。
原形不定詞は、知覚動詞や使役動詞の後ろで用いられます。
ここでは、使役動詞の場合について解説していきます。
使役動詞とは、make「させる」、have「させる」、let「させる」といった人に何かをさせるという使役の意味を持つ動詞です。
では、実際に使役動詞の後ろで原形不定詞を用いる例文をみてみましょう。
He made me do the work. 「彼は、私にその仕事をさせた。」
この文は、1つの主語Heに対しandなどを用いずに動詞のmadeとdoが同時に使われており、一見間違いのように思えます。
本来、1つの主語に対して動詞が2つ並ぶのはおかしいので、通常は以下のように不定詞の名詞的用法を用います。
He made me to do the work. 「彼は、私にその仕事をすることをさせた。」
ところが、以下のように使役動詞のmade(makeの過去形)の後ろでは原形不定詞を用いならないのです。
He made me do the work.
また、日本語訳も「彼は、私にその仕事をすることをさせた。」では不自然なので、「彼は、私にその仕事をさせた。」とします。
最後に、「使役動詞 + O + 原形不定詞」の文の意味について解説します。
使役動詞meke, have, letは全て「〜させる」という意味を持ちますが、それぞれ少しずつ意味が異なります。
3つの使役動詞は、それぞれ以下のような意味を持っています。
・使役動詞のmakeは、強制的に「〜させる」
I made him use my pen. 「私は、彼に私のペンを使わせた。」
makeを用いると、強制的に自分のペンを使わせたという意味になります。
・使役動詞のhaveは、お願いして「〜してもらう」
I had him use my pen. 「私は、彼に私のペンを使って貰った。」
haveを用いると、頼んで自分のペンを使って貰ったという意味になります。
haveはmakeに近「私は、彼に私のペンを使わせた。」という意味になることもあります。
・使役動詞のletは、許可して「〜させる」
I let him use my pen. 「私は、彼にペンを使わせた。」
letを用いると、許可して自分のペンを使わせてあげたという意味になります。
このように、能動態の場合は使役動詞の後ろで原形不定詞を用います。
ところが、知覚動詞が用いられていても受動態の形になっている場合はto不定詞を用いなければならないので注意が必要です。
以下の使役動詞を用いた能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。
He made me do the work. 「彼は、私にその仕事をさせた。」
仕事をさせられた私(I)を主語にし、使役動詞madeを受動態のwas madeに変えて受動態の文は以下のようになります。
I was made to do the work by him.
「私は、彼によってその仕事をさせられた。」
この時、makeという使役動詞の後ろでもwas madeのように受動態になっている時はto doとto不定詞を用いなければなりません。



